コレだ!高利回り債券! 

〜三井住友銀行出身の現役不動産鑑定士が教える〜初心者でもできる!不動産投資プラチナ指値術

投資の対象として代表的なものには、株式や投資信託、外貨預金、外国為替証拠金取引(FX)などがあります。しかし、投資にはもうひとつ「債券」という非常に大きなカテゴリーがあるのです。

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スワップ取引|通貨選択型投資信託

米ドル建ての新興国の国債や社債を、ブラジル・レアルや南アフリカ・ランド、日本円などの通貨に変えるためには、通貨スワップの仕組みを使います。



ブラジル・レアルの例で、その方法を見てみましょう。

まず、米ドルの債券とは別に、期間を決めて「レアルを買い、それと等価の米ドルを売る」という取引をします。

つまり、レアル資金と米ドル資金を交換するのです。たとえば、Aさんが持っているレアル資金と、Bさんが持っている米ドルを交換するとします。

1ドル2レアルのときに、Aさんは1億ドルを2億レアルに交換します。

つまり、1億ドルを売って、2億レアルを買うのです。

一方、Bさんは2億レアルを1億ドルに交換します。

つまり、2億レアルを売って、1億ドルを買うのです。

Aさんは買った2億レアルをBさんに貸し、Bさんは1億ドルをAさんに貸します。

これは、Aさんは2億レアルを買ってBさんに貸している、Bさんから1億ドルを借りて売っていることと同じです。

Bさんからすると、1ドルを買ってAさんに貸し、Aさんから2億レアルを借りて売っているということになります。

Aさんが貸したレアル元本金額が2億レアル、借りた米ドル元本金額が1億円、金利はレアルが年12%、米ドルが0.2%だとします。

Aさんの立場に限定して考えると、Aさんが手にする金利分のレアル金額は「受け取るレアル金利分−支払うドル金利分のレアル換算額」ということになります。

受け取るレアル金利は、「2億レアル×年12%=2400万レアル」、支払う米ドル金利は「1億ドル×年12%=20万ドル」。

これは1ドル2レアルだと40万レアルに相当します。

そうすると、Aさんが手にする金利は「2400万レアル−40万レアル=2360万レアル」となります。

レアル元本金額と、米ドル元本金額のレアル換算額は同じなので、「ドルの元本金額1億ドル×ドルの対レアルレート(受け取り金利12%‐支払金利0.2%)となります。

ここで、改めて米ドル建て債券に目を向けてみましょう。

米ドル建て債券の元本部分が1億ドルだとすると、この1億ドルは、債券を買っている元本額、つまり、貸している元本額です。

債券では1億ドルを貸していて、一方、スワップ取引では1億ドル借りて売っています。

つまり、この1億ドルは貸し借りが相殺されて、ないもの同然になります。

そうすると、残るものは、スワップ取引で買っている(貸している)、2億レアルの元本と、Aさんが受け取る手取り金利分の2360万レアル、そして、組み入れ債券の米ドル建て利率分となります。

たとえば、この米ドル建て債券の利率(クーポン)が6%、元本1億ドルで1年分のクーポン600万ドルだとします。

この部分についてのレアルと米ドルのスワップ取引をしてみます。

600万ドルをレアル換算すると1200万レアルです。Aさんは1200万レアルを買い(貸し)、600万ドルを売る(借りる)ことになります。

これは、債券で600万ドルの利払い金をもらい、スワップ取引で600万ドル売ったことになります。

つまり、この600万ドルも相殺されることになります。

その結果、買って(貸して)いる1200万レアルと、このスワップ取引で入ってくる金利分「600万ドル×2(米ドルの対レアルレート)×(12%−0.2%)=141万レアル」が残ります。

ファンドに組み入られている債券の元本、クーポン分、そして、スワップの買い・売り(貸し・借り)を合計すると元本総額1億ドル+利率6%相当分の600万ドルの債券は、元本2億レアル+利率6%相当分1200万レアルに変わります。

さらに、スワップ取引の金利のやり取り分「2360万レアル+141万6000レアル=2501万6000レアル」がこれに加わります。

このように、米ドル建て債券はスワップ取引によって、米ドルの影響がなくなります。

これは、為替ヘッジと呼ばれる方法で、米ドル建ての債券で構成されるファンドを、レアル建ての債券ファンドに変換することができます。

これが適用する通貨としてレアルを選択したファンドです。

このレアルとドルのスワップ取引による為替ヘッジで、約2500万レアルがプラスされています。

プラス分は、買った(貸した)レアル金利の方が売った(借りた)米ドル金利より高いことから生じた金利差です。

このように、金利差から出た収益をヘッジプレミアムと呼びます。

スワップ取引で受け取る金利分よりも、支払う金利分が多ければ、為替ヘッジによりマイナスが出ます。

これを、ヘッジコストと呼びます。

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